【園長先生リレーエッセイ】日本平幼稚園
お知らせ
2022/09/06
皆さんこんにちは!日本平幼稚園長の藤原です。祖母の代より数えて3代目の園長として、比較的若い世代の園長ですが、日々子ども達と接する中で多くの事を学び、また幼児教育のすばらしさを感じている毎日です。
IAIスタジアム裏手にある当園は、周りを山々に囲まれ自然豊かな環境です。昔は、虫かごや虫取り網を片手に野山を駆け回る子ども達も多かったように思いますが、今では子どもが自由に遊べる自然環境が少なくなったように感じています。日本平幼稚園の子ども達にとっては、自然はごくごく当たり前の環境です。今日も職員室にやってきては「むしあみ下さい!(むしあみ=虫取り網の事です!)」「虫メガネください!」と、それぞれの道具を片手に虫を追い駆け回る子たちがたくさんいます。そんな姿を見ていると、日本の古き良き原風景を思い出させてくれます。
そして裏山には四季折々の木の実や花と言った草木、そして根っこが隆起してぼこぼこしている傾斜があり、子ども達はわざわざそういった斜面を木を伝いながら登り、宝物を探すように夢中になって遊んでいます。四季折々、日々移り変わる裏山の光景は、子ども達の冒険心をくすぐりながら、時に厳しく、時に優しく、まるで懐の深い先生の様に子ども達に様々な「恵み」を与えてくれているのだと感じています。
同じ「木」に生えている葉っぱでも、完璧に同じ形、色をしている葉は一つもありません。Ⅰ枚1枚に個性のある「葉」が集まって1本の大きな「木」が育つ様は、園生活を通して個人と集団が相互に絡み合いながら育っている子ども達の姿に似ていると感じています。通っている施設は違っていても、清水で育つすべての子ども達が、すくすくと逞しく育って欲しいと願っています。
藤原学園 日本平幼稚園
園長 藤原健詞